PHPライセンス変更が間近に
PHPのライセンスが複雑化していたため、Ben Ramsey氏主導でBSD三項ライセンスへの移行が提案されています。
現在、コミュニティで投票が行われており、承認されればPHP 9.0以降で適用される予定です。
過去にはライセンス変更が何度も行われており、今回の変更はパッケージャーにとっての使い勝手の向上も目的としています。
PHPのライセンス体系が簡素化される動きがあります。現在、PHPはコードベースの一部にPHP v3.01、残りの部分にZend v2.0という2つのライセンスを適用していますが、これらのライセンスは2006年に採用されて以来、状況の変化により、よりシンプルなライセンスへの移行が検討されてきたとのことです。開発者のBen Ramsey氏らの主導により、BSD 3項式ライセンスへの移行が提案されており、コミュニティの投票を経て実現する可能性があります。
PHPのライセンス変更の歴史
PHPのライセンスは、プロジェクト初期の頃から頻繁に変更されてきた歴史があります。1995年から2006年の間に、ライセンスの変更や独自のライセンスの条件変更が7回行われたそうです。当初はGPLv2で配布され、PHP 3ではGPLv2とApache License 1.0に基づいた独自のPHPライセンスというデュアルライセンスを採用しました。これは、PHPの創始者であるRasmus Lerdorf氏が、商業的な利用を促進するために行ったとのことです。その後、商業利用における再配布の許可が必要な条項が設けられましたが、運用上の問題から削除されました。PHP 4.0では、Zeev Suraski氏とAndi Gutmans氏が開発したZend Engineが組み込まれ、Zend Technologiesが提供するZendライセンスが採用されました。
複雑化するライセンス体系の課題
PHP 3.0のライセンスはOSI(Open Source Initiative:オープンソースイニシアチブ)によって承認されましたが、著作権年数の修正や謝辞の表現変更が行われ、バージョン3.01となりました。このバージョンはOSIに再承認されていません。また、このライセンスは「PHP Group」という組織が配布するソフトウェアにのみ適用されるという記述があり、このPHP Groupが法的な実体として存在しないため、他のプロジェクトでライセンスとして利用できない可能性があるという問題も生じています。Debianなどのプロジェクトで混乱を招いているとのことです。
BSD 3項式ライセンスへの移行提案
Ben Ramsey氏らは、次期バージョンであるPHP 9.0から、既存のライセンスをBSD 3項式ライセンスに置き換えることを提案しました。この提案は2025年7月に議論が開始されており、OSIのライセンス委員会委員長であるPamela Chestek氏の協力を得て、法的観点からの検討が行われています。PHP Groupのメンバー全員がこの変更に同意しているとのことです。コミュニティによる投票は2026年4月まで行われており、結果が注目されます。
まとめ
PHPのライセンス体系の簡素化は、プロジェクトの利用促進や法的な問題を回避する上で重要な取り組みとなるでしょう。コミュニティの投票結果によっては、PHP 9.0でBSD 3項式ライセンスが採用される可能性があります。この変更が実現すれば、より多くの開発者や企業がPHPを安心して利用できるようになることが期待されます。
原文の冒頭を表示(英語・3段落のみ)
PHP's licensing has been a source of confusion for some time. The project is,
currently, using two licenses that cover different parts of the code base: PHP v3.01 for the
bulk of the code and Zend v2.0 for code
※ 著作権に配慮し、引用は冒頭3段落までです。続きは元記事をご覧ください。